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オランウータンと子連れの母親と読書感想文と植物性油脂と #動物学

@其の壱はボルネオオランウータンの話

オランウータンとは、ヒト科オランウータン属(Pongo)に分類される種をひっくるめて呼ぶ相称で、ほんとは3種に分かれてるんだけど・・・
福岡市動物園にはミミさんという高齢の雄がいて
ボルネオオランウータン ミミ君
写り込みごめん💦冬場はハンモックに入っていたり・・・


ボルネオオランウータン ミミさん
たぶんね、何年も何十年もフラッシュを浴びて暮らしているから
カメラが光るのが嫌いで、こっちを向いてくれないんだよね。

それで、撮るのがかわいそうでココの前では
カメラを構えずにボーーッと観てるだけのことも多いんだけど
観ていて、いつも不思議だったわけ。
ボルネオオランウータン ミミさん

ミミさんは動物とはいえオスだから人間の雄雌もちゃんと
見分けられていると思うんだけど、10代20代前半の
若い女子には興味を示さんわけよ。

で、どんな女子に興味を示すのかというと
赤ちゃんを連れた女子、そこ一点だけ反応が強いのである。

赤ちゃんが好きなのかな?と最初は思ったんだけど
(福岡市動物園のチンパンジー女子たちは幼子が好き)
どうも赤ちゃんを連れているお母さんが好きなんじゃないかと
漠然と思っていたわけ。

で、そんな謎をずっと抱えていたんだけど・・・
スマトラオランウータンという別種がいるわけ。

見慣れたオランウータンであるミミさんとスマトラオランウータンが
あまりにも違って見えて、それで好奇心が沸いたなら
真っ先に向かうのが図書館なわけで(←重度の活字中毒者)
(ボルネオ島とスマトラ島とが大昔に陸続きの時期があって
その当時はタパヌリオランウータン1種だけだったらしいんだけど
島が分断されたのち、両方の島で独自の進化が進み
それで種が分かれたんだそうな。
(最近、ゲノム解析でスマトラ・ボルネオ以外のタパヌリが発見された))


借りてきて読み終わった。

こういう学者先生の書いた本は、現地で研究に入るまでの
苦労話とか、予算集めとか、現地ガイドの出来不出来とかさ
本人以外しか喜ばない苦労話が
頻繁に出てきて、読み物として書くなら
そういうのを排すればいいのにと思うけど(ヲイヲイ)
オランウータンの生態については
アッっと思うこともたくさんあって、概ね良い読み物だった(エラソー💦。

まずね、福岡のミミさんが子連れの若いママが好きって話。

これ、実はオランウータンの習性なんだそうで、フランジ雄は
(優勢の雄。顔のほほにフランジという出っ張りのある雄)
出産経験があり、子供を育てた経験のあるメスにのみ
興味を示し、交尾の相手に選ぶんだそうな。

じゃ、子供を産んだことのない若い雌は相手がいないのかというと
そうじゃなくて、若い雌は若い雄にまとわりつくように
群れて移動していて、フランジのない若い雄と若い雌とは
交尾を繰り返すんだそうな。

だけど若い雌は年齢が上がるまで妊娠することはないんだそうで
(妊娠は15歳前後ころって書いてあったっけ?)
妊娠したら、この若者の群れから離れて出産するんだそうな。

そして子連れになったら、フランジのある立派な雄にモテ始めるという図式らしい。

あと、驚くべきことは、産んだ子供の生存率。

野生下のオランウータンの子の15歳までの生存率は
98%?もあって(雌)
人間に次いで高確率で生き延びるのらしい。

これって凄くないですか?。

じゃ、どうして絶滅危惧種なのかと思うわけだけど
(生息域の減少や人間に殺され続けているのは分かるとして)
生まれさえすれば高確率で増やせるのに
なぜ絶滅危惧種かというと
7年周期でしか妊娠しないんだって。

ボルネオオランウータンは特にらしいんだけど
ボルネオ島には果物の樹が少なくて、一斉結実という
数年に一度だけフルーツが一斉に実るその瞬間だけもりもりと食べ
そして脂肪をため、普段は葉っぱ等のカロリーが低いものを
食べ続けているんだそうな。

それが原因で、人に次ぐほどのサイズであるにも関わらず
必要な摂取カロリーは雄でも1806~3333kcal程度しか
ないんだそうな。(ゴリラは7400~9000kcal)

餌の少なさから出産感覚が7年も空くんじゃなかろうかと
推察されているらしいんだけど
飼育下で栄養過多な個体でも6年ほどの間隔があくらしい。


というわけで(?)ココまで長々と主語のない文章を
書き連ねてきた理由はこれを読んでほしいから。

https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/2484.html

https://www.wwf.or.jp/activities/lib/pdf_forest/rspo/WWF_Palmoil_2012.pdf
パーム油ってね、植物性油脂って表示されているだけだから、体にいいんじゃないかとじゃんじゃん購入されているんじゃなかろうかと思うわけ。

家にあるもの、食品、石鹸、洗剤、ありとあらゆるものに
植物性油脂って書いてあると思うけど
そのパーム油を作るために野生動物の住む森が
潰されて、大規模なプランテーションに変えられているんだよね。
キャンディー 日本平 オランウータン

オランウータンに興味がある人もない人も
パーム油が及ぼす影響は知っておいたほうがいいと思って
書いた次第の読書感想文でした(終わり。


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